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クソ小説の捌け口

ぷちコラム 「田村保乃」 ~等身大の彼女~

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ぷちコラム 「田村保乃」 ~等身大の彼女~

Vol.1 奇妙なスタート


「大阪府出身 二十歳の 田村保乃です」

 
 
 アイドルとしての産声を上げた、大阪生まれの美大生。彼女の名前は「田村保乃」という。
話し方がほのぼのしており、少し気の抜けたような表情と雰囲気で、よくふにゃふにゃしていると言われがちであった女の子。

その言動とは裏腹に、10年以上バレーボールを続けており、大学にはバレーで入学。底知れない運動神経を持ち合わせているのではないだろうかという、外見とは真逆の印象も持った。



そんな彼女、昨年の年末の歌番組では、見事に選出。


 
このうたコンのアンビバレントでは、二期生は3人選出されており、一人が「武元唯衣」もう一人が「松田里奈」そして「田村保乃」が選ばれた。

欅坂加入から間もない彼女は、怯えながらも、ぎこちない動作でも、しっかり一歩目を歩み出した。それと同時に、運営からも期待をされているのではないか?という不確かな期待と、未来の不安で、欅坂特有の歪なスタートとなった。



Vol.2 欅坂であるという呪縛


欅坂46というグループは、難しいチームである。ファンの皆とは言わずとも、少しは思ったことはあるのではないだろうか。管理人もその一人で、ことある事に言われる「全員選抜」「21人の絆」それは次第に、メンバーもファンも蝕む言葉になっていき、いつしか確たる信念は、あまりに強くなりすぎた故に、皆それにしがみつくばかりで、変化を恐れていった。

そんな難しい状況下で運営が切った手札は、二期生加入で、その渦の中に、もちろん田村はいた。非常に厳しい声も上がった。中には彼女たちを認めたくないと強く言うファンだっていた。邪魔だと揶揄する者がいたほど。その声は強まるばかりで、寧ろ逆効果なんじゃないか、そのように思われたこともあったかもしれない。

私が思うに、このグループは逆境に強く、向かい風の中で己を研ぎ澄まし、手のひら返しをさせるメンバーが数多くいつように伺える。そんな芯の強い一期生を見て、感化されたこともあっただろう。しかし、まだ大きな逆転劇を見せられるほどの力もなければ、見せ場もない。

そんな欅坂を取り巻く呪縛を解くには、ひたすらに舞台で魅せるしかなかった。



そんな苦しい環境で、彼女は笑顔であり続けた。田村の笑顔というのは、人に伝達させられるほどの力を持つのではないか。言葉と言うのは、伝えることに達したときに伝達されるのだが、彼女の”笑顔”というある種の魔法は、伝える過程をも跨ぎ、人の心に伝達されてしまうようで。一たび白い歯を見せれば、虜となってしまう。

そんな彼女に魅了され、ファンは少しずつ増えていく。呪縛の手ほどきは、すでに始まったいたのだ。



Vol.3 急激な下積みと坂道


田村は、その美貌と愛されキャラで、多くのファンを増やし、アイドル活動を円滑に進めようとした。そして欅坂である以上、肝心と言い切ってもいいイベントを、たった数ヵ月で行っていく。

 

お見立て会での彼女。少しおぼこさと不安な様子が見て取れる。



おもてなし会での一幕。欅坂の楽曲を二期生だけで披露。負に傾く情勢は、少しだけ正に転び始める。



欅って、書けない?での楽屋隠し撮り回。素の性格は割とがさつな関西弁と、笑いに敏感な姿を晒すことに。一皮も二皮も剥け始め、個性を強くさせると同時に、場数を踏み、腕をつけていった。

2019年の春から夏にかけては、ブログやメッセージなど個人でアピールする場も設け、より活動の視野を広げていった。それは、彼女を強く成長させることとなる。



8枚目シングルキャンペーンでは、欅坂を強くするという確固たる信念を表明した。このグループに懸ける思いは想像できないだろう。管理人は、ここで彼女に少し注視することとなる。



Vol.4 チームの窮地を救うライブ参戦


春のアニバーサリーライブを皮切りに、夏には欅共和国2019、真夏の全国ツアー2019にも全参戦。ようやく主戦場で自らを出すチャンスがやってくる。

田村は、4月大阪フェスティバルホール、5月の武道館ライブには10曲以上参加。黒い羊にも参加し、先輩や現場から吸収したものも大きかっただろう。アニバーサリーライブ終演後の、5月13日には、ブログでこのような言葉を残した。

「何度練習しても本番直前まで不安だったのですが、ライブが始まるとそんなことも忘れていました。千秋楽では、自分の中で今まで達成できていなかった目標の一つを達成することができて
ライブ前に比べてほんの少しだけでも成長できたかなと小さな自信に繋がりました」
出所:欅坂46 田村保乃公式ブログより引用 (http://www.keyakizaka46.com/s/k46o/diary/detail/29060)

彼女は後に、先輩のように見ている方に伝わるパフォーマンスをしたいと言い放った。その謙虚さは、まるで昔の欅坂を見ているようで、管理人には少し眩しく感じた。。。その一瞬の感情すら、惜しく思える懐かしい感触。そして田村は、まだまだ躍進を続ける。


毎年恒例の欅共和国では、最高の笑顔が弾けた。二期生にとって大きな見せ場は少なく感じたが、彼女の笑顔を最大限に活かせる最高のライブであった。明と暗を使い分ける田村。アニバーサリーと共和国という二極端のライブをこなし、彼女は感覚でも掴んでいたのだろうか。


あべこべな世界が演出された全国ツアーでは、笑顔と欅坂の色を使い分け、強くパフォーマンス。どの楽曲でも強い存在感を放ち、いつしか欠かせない存在へと進化していく。管理人が参戦した大阪二日目では、地元ならではのMCでの盛り上がりや、危なっかしい計画でステージ端ではしゃいでいる姿は、正に彼女の状態を表しているようだった。

そしてその後日、追加公演の東京ドームが決まる...



Vol.5 決戦に向けて浮かび上がる輪郭


田村は、ライブ三昧の間も、着実に楽しく活動を進めていた。


FNSでの風に吹かれても。その後も菅井と守屋、そして井上と4人で歌唱。



番組では、伸び伸びと自分を出していくように。時に垣間見えるポテンシャルは、注目を浴びないわけもなく、


そしてついに、彼女にとって、そしてグループにとって大きな変化が訪れる。それは長い間、守られてきた聖域を失くし、競争率を上げてチームを底上げするという目的で行われた、9枚目シングルの、

「選抜制」である。

一見、秋元グループを知っているものからすれば当たり前のようではあるが、上記のVol.2にも示したように、欅坂は実に特殊なグループである。もちろん選抜を外れるメンバーがいれば、フロントに大抜擢されるメンバーだっている。田村が選ばれたポジションは、

一列目の左から二番目の、平手の隣だ。



彼女は涙ながらに、こう訴えかけた。

「欅坂を壊さないように」


私は、居ても立ってもいられなかった。こんな保守的で悲しい言葉、聞きたくない。
なぜこのような悲しい発言をしなくてはいけなかったのか。言わせたのは、欅坂を取り巻くすべての環境もせいである。運営のせいでもありメンバーのせいでもあり、そしてファンのせいでもある。彼女たちは、欅坂を強くしようとして加入しただろう。少なくとも壊そうとして入ったものなど一人もいないはずだ。そんな責任感の強い子たちを、わがままな固定概念で潰していいわけがあるものか。こんな言葉、二度と聞きたくない。ただ、その状況を理解した上で、ファンにも優しく手を差し伸べ、自らも貢献しようと勇気をもって発した田村に、私は感謝したい。




どこまでも力強いその眼と、言の葉は、、

田村保乃というアイドル像の輪郭を、丁寧に形成していき、

大舞台の成功へをつなげていく...



Vol.6 東京ドーム公演、魂の叫び


それは、夢のような世界だったに違いない。

彼女にとって、運命を変える日だった。

今回の東京ドーム公演は、田村自身だけでなく、チームにとっての節目のようなもので、デビューから約四年、ここで一つの中間地点であるという意味合いも込められ、気合いと気持ちは十分なほど高まっていた。特に一期生は、有明コロシアムから始まったライブが、東京ドームという大きな箱にまで至った経緯や苦しみなど、二期生にわかれと言う方が難しい。そんな中、失敗できないこの大舞台で、田村は、大仕事をやってのける。

 

語るなら未来を...のキャプ画像。サビでの「手に入れたのは脆い現実と」の場面は、昔の平手を彷彿とさせるほどの気迫を見せる。



太陽は見上げる人を選ばないでも、彼女の十八番ともいえる「笑顔」を爆発。終始演者として、会場を沸かせる。そしてアンコールで放たれた欅坂の名刀。そこで彼女は大役を任されることとなる。


 

「僕は嫌だ!!」

そう叫び、平手の腕を振りほどいたのは、紛れもなく田村保乃だった。
長濱ねるのポジションを受け継ぎ、この大役を見事にやってのけた。その重圧は我々では計り知れないだろう。時には自己嫌悪に苛まれることだってあっただろう。二期生であることに不安を抱いていた時期も過ごした。叩かれてもなお、ここに居た。どんな情勢も、全てひっくり返すぐらいの気持ちでいた彼女は、もう欅坂の主軸の一人といっても、過言ではなかったのだ。



最後の平手の腕を掴んでは離さないこのシーンは、ファンの気持ちも掴んで離さないという意味も込められているようで、


いつしか、、私もあなたの虜になっていった。



田村保乃はドームの後、こう語った。

「初めての感情にたくさん出会った期間でした」
出所:欅坂46 田村保乃公式ブログより引用(http://www.keyakizaka46.com/s/k46o/diary/detail/31010?ima=0000&cd=member)

もしわかることができるのなら、不協和音での感情の色を知りたい。




Vol.7 等身大の彼女


1~6の全てが、一年間で行われていたなんて、誰しもが想像を絶するだろう。考えられない坂道を上っている田村は、成長の仕方も王道で。何かこのグループでの核になっていくストーリーが描かれているような気がしなくもない。その絵を描いているのは、運営でもファンでもない。田村保乃自身そのものだ。


彼女の最大の魅力は何か?と聞かれたら私は答えを導くことはできない。笑顔、性格、面白さ、器用さ、従順なところ、どれも違う。型にはまる答えはない。

ただ一つだけ、不正確な答えを出すとするならば、

一寸のブレもない、欅坂を愛するその気持ち。自分を全て曝け出し、アイドルに全力でいることを感情から、その全身から表現する。


「等身大」なところなんだろう。


些細な葛藤との向き合いも隠すことなく、弱く脆い人間味のあるところでさえも、
欅坂に貢献した謙虚さも、どんな人とも仲良くなれる優しさも、

このチームの絆を大切にしようとする姿勢も、

全て等身大だから、また彼女に魅了される。




「温かいで包まれたチーム欅坂が凄く、好きです」
出所:欅坂46 田村保乃公式ブログより引用(http://www.keyakizaka46.com/s/k46o/diary/detail/31010?ima=0000&cd=member)



そんな、欅坂が好きな、

田村保乃が、私は大好きだ。
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